三輪亭(みわてい)南チロル料理に特化したイタリアン。ランチとディナーに行きました(東京都世田谷区豪徳寺)

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岐阜県産ツキノワグマのグーラッシュ
ディナーのアラカルトから。
こういうのがオンメニューしている時点で、シブいお店だと伝わるかと思います。

東京、小田急線の「豪徳寺駅」の近くにある、南チロル料理のレストランです。
東京にイタリア料理店は多いですが、南チロル料理というと、東京でもかなり珍しいみたい(日本初だそうです。)

ランチとディナーで2回訪問しました。
まずは、ある日のランチ。

食前酒として、一口サイズのホットワインが出てきました。


前菜盛り合わせ
冷たいコーンスープ鶏のテリーヌ自家製ハムラタトゥユ
生ハム豆のトマト煮キッシュケークサレ枝豆プリン
全て、丁寧に手作りされているのが解かる味わいで、
昼から既にこれで酒が飲みたくなって困りました。


自家製のパンクラッカーは、
噛み締めて、粉の香ばしさを味わうタイプです。
「保存食としてのパン」を彷彿させられました。


カネーデルリ(パンの団子)を揚げたもの
まさに「郷土料理」というか、昔の「もったいない」から産まれた料理ですね。
カネーデルリ(クネーデルリ)はオーストリアの料理で、
料理・名前的に、クネル(フランスの魚の団子)やクネードリキ(チェコの小麦粉の団子)と近いので、
地繋がりのヨーロッパなので、歴史的な関係があるのかな、と思いました。


スペッツレ(シュペッツェレ)
ドイツ語圏の料理で、日本でいう「すいとん団子」です。
南チロル(ボルツァーノ)はイタリアの最北部でして、
イタリアだけどドイツ語圏でもあるのです。
「チロル」はオーストリアとイタリアに分割されていまして、北チロルと東チロルはオーストリアが所有しています。
・・・と書いていくと長くなりそう(&政治の話題になってしまう)なので、興味のある人は調べてみてください。
イタリアの中でも地理的・歴史的な背景で、特徴のある地域です。

さて、スペッツレは、おろした生ニンニクで和えられていて、ガツンと強烈な香り!
添えられているのはラグーです。これが北にいけばグラーシュに代わるのだと思います。
カネーデルリにしてもスペッツレにしても、洗練された都会の料理では全く無くて、地方の田舎料理。しかも肉体労働系!
こういう料理を食べると、チロルとはどんな土地なのか、風景を妄想できて楽しいです。


デザート盛り合わせ
これにコーヒーが付きました。

これで、わずか2000円台なので、ビックリしました。

個性があって、「攻めてる」お店だな~、と、とても感心しました。

それで、別日に、ディナーに再訪してみました。

アミューズは、冷製のコーンスープ
塩の利かせ方のピントがバシッと合ってて、美味しいです。
コーンの香りも良いです。


自家製パンの盛り合わせ
このパンだけでも、地方色がすごく出ていると思います。


4種のニュルンベルガーブラートブルストの盛り合わせ
ヤギ仔羊クマの4種で、
味わいの違いを楽しむことができました。


ガルニ(付け合わせの野菜)が、別皿盛りでドカンとやってきたのが、
ヨーロッパしてて楽しかったです。
たっぷりの旬の野菜を、燻製肉の脂身の切れっ端で炒めてあり、
シンプルだけど、生活感のある食事だなと思いました。


こういう食事を楽しんでいると、
ふと『インガルス一家の物語』を思い出してしまいました。
(アメリカの話なので、土地的には全然違うけど)
久しぶりに読み返してみようかなぁ。


青森県産の仔ヤギの色々盛り合わせ
仔山羊なので、ヤギ臭さはほとんど無くて、美味しかったです。
部位ごとの味わいを楽しめるのは、嬉しいですね。


ヤギのスネの骨。でっか!
手づかみでかぶりついて、肉をむしり食いました。
広島では、こちらのお店と雰囲気近いかなぁ。なんとなく。


これも紫キャベツのサラダと、グリルされた焼野菜のガルニが、別皿でたっぷり添えられました。
健康的な食事です。

ワインも、マニアックな品揃えで、
Südtiroler Lagrein 2009 Abbazia di Novacella
アバッツィア・ディ・ノヴァチェッラ ラグレイン100%
を頼みました。
ラグレインは南チロルの土着品種のブドウだそうです。
印象としては、田舎の手作りワイン!って感じで、山っぽさを感じられて、楽しいものでした。


チーズも、農家製のレア物ばかりです!

チーズとワインはおそらく商社を通さず、個人で南チロル産のものを輸入されているのだと思います。
このワインとチーズを楽しむためにこの店に来るのもアリ!と思えるほどです。
(南チロルのチーズとワインは通販もされています。)


お会計をして帰ろうとすると、
南チロルのケーキをおみやげにプレゼントしてくださいました。
こういうホスピタリティで、最後の印象がグッと上がりますよね。

ディナーは3人で割り勘して、1人8000円台で、かなりリーズナブルな印象でした。

洗練された流行のレストランではないですが、郷土料理の名店だと思いました。
お薦め店です!

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クチーナ・チロレーゼ三輪亭
東京都世田谷区豪徳寺1-13-15 
電話 03-3428-0522
営業時間 11:30~14:00 17:30~21:30  定休日:水曜
http://www.miwatei.com/



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