日本料理かんだ　14年連続ミシュラン三つ星の和食の名店に伺いました　東京都港区元麻布十番

2020年2月8日

トラフグのお造り
身には熟成がほどこされ、白子・河豚皮と共に供されました。

ミシュラン東京で14年連続で三つ星評価の日本料理店です。
東京の三つ星店がどんなものか、一度経験しておこうと思って、キヨブタの思いで訪れました。

身に白子と皮を乗せて、自家製ポン酢、または海藻をまぶして食べてください、とのこと。
フグ屋さんとはまた違ったアプローチを見せるのが、三つ星店らしいな、と思いました。

大間のマグロ　お造り
もちろん美味しかったです。
基本的に「間違いのない」品ばかりが供される印象でした。
おまかせコースのみのお店なのですが、小皿でお酒のおつまみになるようなものが、いろいろと出されるスタイルです。
店内はカウンターのみで、店主の神田裕行さんが直接に接客してくださるので、最初はとても緊張しました。
事前に下調べした情報では「ライブ感のあるカウンター」との事でしたが、なるほど。
このお店は、神田大将が、お客さまごとにお料理にオートクチュールな微調整を施すところに醍醐味があるのだ、と思いました。
特に、欧米観光客と日本在住者、若い人と中年以上では、当然に味覚の感じ方が異なる訳ですが、
同じ料理であっても、それぞれのお客さまが「美味しい」と感じるように、味付けや風味を微調整されているように感じました。
つまり、隣の席と自分の席に、同じ料理が出されていても、それは塩の量や出汁の濃さが異なっている、という意味です。
ある意味では、厳格な日本料理の範疇を飛び越えている、と言う人がいるかもしれませんが、
日本だけでなく、世界に通じるタイプの和食だと感じました。
それが「三つ星」たる所以かな、と思いました。

椀物

蟹
1つ1つのお料理単品では、例えば、それを超えるお店のお料理はあるのかもしれません。
でも、トータルで見ると、なるほど、と思えるレベルの高さ、一定水準をキープされているクオリティを感じました。
あと、三つ星店なのに、お酒が安い！なんと1合で800円程度。びっくり。
お料理の値段はそれなりにしますが、お酒をガブガブ飲んでも、お会計がそんなにいかないのは感心しました。
安心して飲み食いできる三つ星店だと思う。

ビーフカツ
これ、特に、若い人や海外からのお客さまにウケる味だと思いました。
お酒も、もちろん、日本酒だけでなくワインも幅広く揃えてあって。
この柔軟さ、懐の広さが、幅広いお客さまから支持を集めているのでしょうね。

お料理は全部で9～10品くらい出たかな。
お酒を飲んで、腹八分でちょうど良いくらいの健康的な量でした。
誤解を恐れずに言えば、格式高い料亭と言うよりも、お金持ちの人が日常使いしたくなる上質の酒亭という印象かな。

東京の地理はよく分からないのですが、住宅街のマンションの1階にありました。
13年連続で、ミシュラン三つ星に選ばれるほどの、日本料理の名店。ぜひ一度は体験しに訪れてみてください。
こういうお店に気軽に通えるくらいになれたら良いのですが、私には一生無理だろうなぁ。
良い勉強になりました。ありがとうございました。
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