芙蓉蟹(フーロンシェー、フーヨーハイ)
日本で一般的に「芙蓉蟹」と言うと、「かに玉」を指します。
しかし、おなじみの日式の黄色い「かに玉」は、エビチリと同じく日本流にアレンジされた料理でありまして、
本場中国の「かに玉」は、玉子の白身のみを使って、華麗に仕上げるのが本場流なんです。
中区土橋にある、老舗の本格中国料理店です。
完全予約制で、1日3組限定、そして1組は4人以上揃えないと訪問不可という、少しハードルの高いお店ですが、
中国料理好きなら、ぜひ一度は訪れたいお店です。
国産ヨシキリ鮫のフカヒレ
写真だと、サイズ感が伝わりにくいですが、この価格でこのサイズは、広島最高ではないでしょうか。
広島の他店で供されるフカヒレの2倍ほどのサイズがありました。
そして、添えられたモヤシ!
「フカヒレ煮込みにモヤシ」という組み合わせは、
和食で言えば、筍にワカメ、サンマに大根おろし、くらいに約束の組み合わせなのです。
もちろん、モヤシは1本1本、根とヒゲが取られていて、丁寧な仕事ぶりです。
広島に、ここまでちゃんと中国流儀を真っ当に貫いてらっしゃるお店って、少ないのではないでしょうか。
素晴らしいと思いました。
これらを含み、全部で10品程度が供されました。
他のお料理は、またの機会にご紹介いたしますね。
〆のチャーハンも、長粒米を使われて、パラリとした仕上がり。
香り良く、具の海老の太いこと。
全てのお料理には、ピーナッツ油を使用されていて、たくさん食べても胃もたれしません。
名物のデザート、三不粘(サンプーチン、サンプチャン)
「歯に付かない、皿に付かない、箸に付かない」の三つの「不粘(ねばらず)」が名前の由来で、
昔は「日本で三不粘を作れる厨師は数人しか存在しない」とまで語られていた伝説のデザートです。
お酒は、もちろん紹興酒を飲みながら、お食事をしました。
マダムの親しみやすく気遣いある接客も、とても良かったです。
時期には、上海蟹も名物だそうですよ。他にはなんと「熊の手」も!
ぜひ4人以上揃えて、予約して訪れてみてください。
恵比須軒
広島市中区土橋町3-2
電話 082-292-7756 定休日:予約のない日
営業時間 18:30~21:30 完全予約制