今季の初牡蠣はこちらでいただきました。
ミキュイに仕上げた牡蠣に、ナッツのペースト。
フレンチでもイタリアンでもない、まさにスペイン料理。
こういう牡蠣を味わえるのが、嬉しい。
中区大手町にあるモダンスパニッシュのお店です。
オープンから1周年を迎えられたそうで、おめでとうございます。
前回があまりに美味しすぎて、再訪しました。
白バイ貝と香茸
美味しい貝というと、いつもは寿司や和食でいただくのですが、
こうやって洋風に火を入れて美味しい貝を味わえるというのは、やはり良いですね。
繊細さとワイルドさが一つの皿に同居してます。
バカラオ(干し鱈)のフリット
定番の干しダラが、こんなに上品に変身するなんて。
添えてあるアイオリソースも上品でびっくり。
アン肝と羊のチーズ
これ、この日の一番でした。すごい。
こういう一皿があるから、この店に惹きつけられてしまうんだろうなぁ。
これも繊細さとワイルドさがひとつとなった一皿でした。
自家製サルシッチャとエスカルゴ、トマトソース
こういう味の取り合わせ、初めて食べます。そして当たり前だけど、それが成功してる。
この店に来ると、まだ自分が未体験の味の世界の扉が開くので、それが楽しいです。
モルシージャ(豚の血のソーセージ)と、豆の煮込み
今の日本は豚の生血の入手って難しいんですけど、よくこんなん作るなぁ~!、と感心します。
すごいでしょ。
またこれに豆の煮込みが合う!!
豆とモルシージャを混ぜて、パンに乗っけて食べて、ワインぐびーッすると、タマリマセン!
ディープな味わいを堪能したければ、ぜひ。
余談ですが、シェフに薦めていただいたワインが、めちゃ美味しかったので、記録に残しときます。
コンセイト バスタルド
地方:ポルトガル・リスボン
生産者:コンセイト Conceito
ぶどう:バスタルド Bastardo
バスタルドはピノ・ノワール系の品種だそうです。
ポルトガルワインを見直しました。
イベリコ豚の頬肉のステーキ
これはですね、私的に感無量な一皿でした。
というのは、日本にイベリコ豚ブームを巻き起こしたきっかけというのは漫画「美味しんぼ」なんですが、そこで主人公が食べて感動するのが「イベリコ豚のホホ肉のステーキ」なんですよね。
今から15年前くらいですが、当時、私は猛烈にそれを食べてみたい、と思いました。
しかし当時に市場に出回ったイベリコ豚のほとんどは粗悪品でしたので、食べてみてもピンとこなくて、そのままモヤモヤしてたんですよね。
そんで、15年越しに、やっと納得できる「イベリコ豚のホホ肉のステーキ」に出会えた訳ですよ。
「ああ、確かにこれなら山岡士郎も驚愕するわ!」って、食べて納得できました。
イベリコ豚の頬肉のステーキ、確かに美味いです。
密な繊維が肉のジュースを含んでて、噛み締めるとそれが口の中でジュッと吹き出す。ウマい。
という訳で、今回も堪能させてもらいました。
料理もワインも、良い感じですね。
お薦め店です。
—————-
以下は以前の訪問の備忘録です。
中区大手町の現代スペイン料理店です。
フレンチ、イタリアン、スパニッシュなどのヨーロッパ系料理店の中で、広島では今、この店が一番ウマイと思います。
行くべきお店です。お薦めです。
花ズッキーニと魚介
「茹で」の火入れが絶妙です。
香りと歯応えのギリギリの所を残してあって、最初からいきなりノックアウトされました。
鯛の白子のヘーゼルナッツペースト和え
鯛の白子をこんな風に食べるのは初めてで、驚く。
イケます。
キャベツのファルス
注文してからキャベツを茹でるところから始められ、手の込んだ一品。
「焦がす」ことが旨さの要素になっているなと思いました。
イカと羊の胸腺と白インゲン豆
なんつうディープな料理。
私のスペイン料理経験が少ない事もありますが、未知の味体験ばかりで、食べてて脳が刺激されます。
アコウのロースト
バレンシア風パエリア
「そこまでやる!?」ってレベルで、旨味を煮詰めてらっしゃる。
鬼気迫るパエリアです。
何を食べても全て美味しくて、かなり素晴らしかったですね。
ただ、以前のジャルダングルマンの記事でも書きましたが、
このお店は「ワインをボトルで頼んで、ゆっくり時間をかけながら食事を楽しむ店」ですね。
なので、駆け足の食事やワインを飲めない人には向いていないお店だとも思います。
ワインと西洋料理が好きな人であれば、一度は訪れてみると良いと思います。
スペイン料理レルミタ L’Ermita
広島市中区大手町3-3-17
TEL 082-243-0952
営業時間 18:00~翌2:00 定休日:火曜
https://facebook/LErmita