鮎の春巻き
肝はペーストにして皿のフチに添えられ、
蓼酢代わりにキュウリの冷製スープが合わせてありました。
骨も頭も、丸ごとサクサクいただけて、グンバツのおいしさ!
鮎は「和食の塩焼きが最上」と言われる方が多いですが、
実は油との相性の良い魚でして(和食の世界ですら、日本酒でなくビールに合わせるのが定番ですし)
塩焼きしか知らないのは寂しいことだと思います。
開化亭(フルタ)さんの名前を世に知らしめたのも、鮎の春巻きでしたよね。
福山市にある予約制の中国料理店です。
ヌーベルシノワを独自に福山で展開してきた、というような広島では珍しいお店です。
ミシュラン広島の掲載店でもあります。
メニューはお任せコースのみです。
煎牛肉 五香粉風味
テーブルセッティングは、フランス料理店のようで、
ナイフとフォークでいただくのですが、
ちゃんと中国料理の一品になっているのは、さすがです。
中華風のビーフステーキですね。
厨師とお話したのですが、中国料理というのは、
「冷蔵庫の無い食材と濁った水を背景に発達してきた料理」なので、
現代日本の食材を扱う上での中国料理を考えると、
自然とこういう料理に行き着かれたそうです。なるほどー。
メインディッシュは天然スッポンスープ!(甲魚羹)
皮下のゼラチン層の厚いこと!
皇室が、海外の来賓を迎えての公式ディナーの際に、スッポンスープをメニューに載せた、というのは有名な話ですが、(1975年、エリザベス女王の来日晩餐会にて)
やはり、スッポンは「日本のごちそう」だな、と思えました。
こんな感じで、8品前後が出たと思います。
どれも「ここでしか食べられない」というタイプの、厨師の個性が突出したお料理でした。
シェフはお茶がお好きだそうで、
ドリンクメニューには中国茶が豊富に揃えてありました。
他にワインも豊富に揃っていて、私はコースを通してボトルでシャンパーニュを合わせました。
お任せコースは2種類あって、
「食事メイン」か「お酒を飲みながらつまむ」で、方向性を変えてらっしゃるそうです。
アラカルトもありますが、基本的に食材と調理法(炒める、煮る、など)だけ選んでお任せ、というスタイルのようです。
ランチもディナー同等のコースを予約可能です。
中国料理店は、通常は複数人を揃えて訪問しないといけない場合が多いのですが、
お1人さまでも予約を受けてくださるのは、とても貴重だなと思いました。
お薦め店です。ぜひ行ってみてください。
中国料理 蓮華 れんか
広島県福山市霞町1-5-6
電話 084-973-9552
営業時間 11:30〜14:00 17:00〜22:30
駐車場あり
https://facebook.com/Chineserenka/