広島県の食の魅力向上アドバイザー山本益博(やまもとますひろ)さんとの意見交換会に参加してみました


広島県を代表する洋食料理店のシェフの皆さまと、料理評論家の山本益博さん。

2019年6月某日、広島県の食の魅力向上アドバイザーの山本益博さんとの意見交換会が催され、
「食記ドットコム」も、そのメンバーとして参加させて頂きました。
ご担当者さま、どうも有り難うございました。

山本益博さんは料理評論家として著名なので、今さら説明も不要かと思いますが、
興味のある方は公式ホームページのプロフィールをご覧ください。
こういった食文化への貢献の大きい著名人が広島県の食の魅力向上アドバイザーを務めていらっしゃる事は、
あまり知られていない(私も知りませんでした)と思うので、
もっと世間に知られると、広島県政がいかに広島の食文化向上に取り組んでらっしゃるか、が解って良いのではないか、と思いました。

過去にも、こんな記事や、こんな記事を書きましたが、
広島県は地元飲食業界の発展のためにさまざまな取り組みをしておられて、
私もその全てを把握している訳ではないですが、
この記事が、広島県の取り組みを、読者の皆さまにも共有・周知いただく一助となれば幸いです。

さて、この日は、さまざまな広島県の美食家の皆さんが参加なさっていました。
また、料理人の方も参加しておられ、
ル・トリスケルさん、
ル・ジャルダン・グルマンさん、
ラセッテさん、
の、各オーナーシェフが集まっておられました。


そんな食べ方ではもったいない!
私が、この意見交換会で印象に残った話を書きます。
山本益博さんには、5人のお師匠さん、先生のような存在がいらっしゃるそうで、
そういった先生を、あなたがた広島の食べ手も持つべきです、というような事をおっしゃいました。

「山本さんの先生とはどういった方々でしょう?」と、質問すると、
弁天山 美家古寿司さんの内田大将、
辻静雄さん
京都 千花さんの永田大将、
小沢昭一さん、
ジョエル・ロブションさん、
だそうで、これらのお店に通い、また交流することが、自分の成長に繋がった、という話でした。
このエピソードは、先に挙げた『そんな食べ方ではもったいない!』に記述されているそうです。(ぜひ読んでみてください!)

このお話を伺った時に、私は衝撃を受けました。

なぜなら、私が、当時「憧れ」だったフランス料理を、初めて自分のお金で食べに行ったのが、
ル・ジャルダングルマンさんにル・トリスケルさんで、
当時、まだ20歳前後だった私は、フランス料理の右も左も解からないながら、
これらのお店を通して「フランス料理とはなんぞや」に、のめり込んでいったからです。
(成人のお祝いに、祖父に頼み込んで「オガワ(ラ・マルミット)」さんに連れて行ってもらったのも、大切な想い出です。)

そして、当時、1995~2000年前後に、空前のイタリア料理ブームが巻き起こりました。
その時、広島で本格イタリア料理を味わうならここ!と言われていたのが、
ヴィアーレさんです。(他に、アル・マンドリーノさん、ウーノ・ヴィーノさん、リストランテマリオさんなど、ありました)
当時、ヴィアーレさんを切り盛りされていたのが、現ラセッテさんのオーナーシェフです。
もちろん私も、当時まだイタリア料理の情報自体があやふやな時代に、これらのお店さんに足を運んでは、知識と体験の融合を図ったものです。当時が懐かしいです。

山本さんのおっしゃる、私にとっての「先生」とは、まさに、これらのお店さん達に他なりません。
「そうか、そうだったのか」と思いました。
私は、山本さんに「私にとっての先生達は、今日、この場にいらっしゃるシェフの皆さんです。」と答えました。

この日、たまたまの偶然でしたが、
自分が、20歳前後の頃から、単なる「いち客」として通っていたお店の、
私が、食べ手として、そのお店のお料理から学ばせて頂いていたお店さん達の、オーナーシェフの皆さんと、
こうやって同じ場で、広島の食文化についての意見交換会に参加させて頂けるなんて、
今日は、なんて運命的な日なのだろう、と心が震えました。

山本さんは「一番のテーマは人です」とおっしゃいました。
「人が(直接的・間接的に)人を育てて、食文化が育まれていくのだ」と。
山本さんご自身も、若かりし頃に、弁天山 美家古寿司さんの大将にいろいろと教えていただいた事が、
後の料理評論家としての自分を作るのに大変役立ったので、
今は、そのご恩返しとして、若く有望な鮨職人さんを支援されているそうで、
そうやって「脈々と続く人の繋がり」が、食文化を作っていくのだと思いました。
先の世代から頂いたものを、自分達が次の世代へと繋いでいく、
と書くと、偉そうですね。スミマセン。。
でも、私も、もしそういった偉業が成せたら、とても素敵だな、と思えました。


山本さんがル・トリスケルさんの壁に書き残していかれたメッセージ。

私と同世代の広島の料理人の方々とお話する機会があると、いつも感じるのは、
やはり、私達の世代にとって、これらの広島の先輩シェフ達はスーパースターであり、
その影響は計り知れない、という事です。

これが、私達より下の世代になってくると、若干変わってきます。
例えば、今の20代の料理人さんにとって、スーパースターは、
この人 や この人 や この人 達ではないでしょうか。

山本さんのおっしゃった「テーマは人」、これを食記ドットコムなりに受け止め、
今後の目標として、
いつか、「テーマは人」=「広島の料理人にフォーカスした記事」を執筆・発表できたらと考えています。
いつか実現させたいです。
このたびは、貴重な機会を与えてくださった、広島県のご担当者さまに、この場を借りて感謝申し上げます。

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