天然ブリの塩焼き
巨大なブリの頭を丸ごとドーンとハーブ・ニンニクを利かせて香ばしく丸焼きに!
たっぷりと添えられたタプナードをなすって食べるとタマリマセン!!
素晴らしいです!
ヨーロッパ料理って「食材を無駄なく全部食べる」ってとこから発達した料理なんですが、
アヴリルさんの料理はまさにその精神を地で行かれておられ、私も「食材を無駄なく全部食べる」という精神が大好きなので、とてもこの店を愛しています。
中区三川町にある広島の老舗ビストロです。
広島にまだ「ビストロ」というジャンルのお店が無かった頃からビストロをされていらして、もしかするとこちらが広島で最初のビストロなのではないでしょうか。
ちなみに、その頃からずっと変わらず骨太な料理を出し続けておられます。
広島が誇るべき名店だと思っています。
ストックしてある写真をお蔵出ししてみます。
突出し各種
鴨のローストと下仁田葱のマリネ
突出しに鴨の出てくるお店です。
下仁田葱に沿えてあるマヨネーズも手作りでウマイ!
広島名物のコイワシの刺身!
グジェール(チーズシュー)
ある日の突出しは、なんと盛り合わせ!
グジェール、タラのブランダード(牛乳煮)、マッシュルームのペースト
自家製ハムのゼリー寄せ(フロマージュドテッド)、グジェール、タラのブランダード
あとは写真が残ってないのですが、連子鯛のエスカベッシュが出たこともありました。
ライムリーフが利かせてあって、ありがちな南蛮漬けじゃなくて、ちゃんとフレンチの一品になってるんですよね。
行くたびに「今日はどんな突出しが出るんだろう?」と最初からワクワクしてしまうのです。
フランスの古典料理には「王道」とも呼ばれるようなメニューがいくつかあるのですが、
アブリルさんでは、もちろんそれらが全て揃っています。
まずはフロマージュ・ド・テッド
豚の色んな部位の煮こごりです。(本当は豚の頭をメインに使う)
ソースはオリーブ。
紫キャベツにキャロットラぺなどの、付け合せとかもいちいちフランスしてるのが、この店を好きな理由なんですよね。
他の日に頼んだもの。
それから、アンドゥイエット
豚ホルモンのソーセージです。広島で最初にアンドゥイエットやパテ・ド・カンパーニュをメニューに載せられたのもアブリルさんじゃないかと私は思っています。
盛り付けのビジュアルが、もう、素晴らしいですよね。美しい。
豆の煮込みがドサッと添えられるとか最高ですよlたっぷりのマスタードもフランスしてる!
ある日のアンドゥイエット
今はどこでも見かけるようになったパテ・ド・カンパーニュも、昔はあまり置いている店が無くて珍しかったんですよ。
写真に残してないのが残念ですが、昔はブーダンノワール(豚の血のソーセージ)もされていました。
(今は日本は豚血の流通を禁止しているので作れないんです)
昔には、これらの4品がオンメニューされている店が「本物」だと判断される基準だった時代があるほどの、王道メニューです。
(ちなみに、その時代からアヴリルさんはこの4品をオンメニューされていました。)
冒頭に述べた「ほふった豚を無駄なく全部食べる」という思想からスタートした料理だからです。
前菜は盛り合わせも対応してくださいます。
奥の自家製ピクルスの盛り合わせから、左回りに、キッシュ、鴨のリエット、豚のパテ、鶏のパテ、ポテトサラダ、自家製スモークサーモン。中心にはサラダ。
これでワインをがぶ飲みしたいですねえ!
小さい前菜盛り合わせ
ちりめんじゃこのキッシュ、パテ、ピクルス、キャロットラぺ。
その他の前菜類
かぶのポタージュ
ちゃんとスープもメニューにオンリストされているのが嬉しいです。
自家製スモークサーモン
鶏レバーのムース マディラ酒風味
温野菜、レモンバター蒸し
スペシャリテのバヴェットステーキ&フリット
このバヴェットステーキなのですが、メニュー表記が、昔は「バヴェットステーキ」から→「本物のバヴェットステーキ」→「牛カイノミのステーキ」と(中身は変わらないのに)メニュー表記は変遷してまして、そういう所にお店の主張が表れてて好きでしたね。
付け合わせのフリットも「本気のフライドポテト」と記載されています。
料理に対しての真剣さが伝わってくる看板メニューです。
「バヴェットステーキの表記問題」については、こちらのブログが詳しいので、ご参考まで。
http://hisashi-wakisaka.com/
(2008年の記事なので、世相の状況が現在とは違いますが)
別の日のバヴェットステーキ&フリット
この日は香川県産の牛カイノミでした。
もちろん、ジビエにも昔から力を入れてらっしゃいます。
三原産仔イノシシのロースト
ロースとモモの2部位の盛り合わせ。ウリ坊なので、臭みもなく美味しいです。
三原産鹿のロースト カリンのペースト添え
地産というのが嬉しいですね。
三原産鹿とトランペット茸のソーセージ
これ、悶絶するほど、ウマかった!!
アニスの香りがしたので、パスティスなどのお酒も入っているのかも?
他、オレンジピールやハーブなども色々入っていて、複雑な旨味と香りで、ちょっとこれはすごい逸品でしたね。
食べていて体が喜ぶような、パワーのある味でした。
私はまだ遭遇できていないですが、運とタイミングが良ければ、なんとジビエの内臓料理も楽しめるそうです。
また、これからの季節は、なんと広島産の羊が楽しめます!
まだまだ他にも料理の写真があるのですが、長くなったので、またの機会にご紹介しますね。
ある日のメニュー
豚のクチビルなんてメニューを載せてる店、広島に他にあるでしょうか?
超骨太な店ですよ。
男前な店というか、超カッコイイと思ってます。
ワインはボトルが2000円台からで充分においしいし、もっと安いデキャンタのがぶ飲みワインもあって、こちらもリーズナブル!
コース料理はなんと2800円!からあって、ワインの価格設定と含めて、この値段だったら毎週でも通える感じですね。
ビストロ魂を感じます。
この店が本当にフランスにあってもおかしくない、と感じるほどです。
正統派・王道の、本気のビストロですね。
もちろん、お薦め店です。広島の「元祖ビストロ」を味わってみてください。
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すぐそこの食記ドットコムじゃけん!
BISTRO AVRIL ビストロ アヴリル
広島市中区三川町2-29 MSKビル2F
TEL 082-249-5507
営業時間 18:00~01:00 定休日:日曜