白牡丹酒造(はくぼたん)島左近の子孫の造る広島最古の日本酒!夏目漱石や棟方志功も愛飲!(東広島市西条)

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のれんに「延宝三年創業」と記されていますが、これは西暦で言えば1675年。
なんと今から340年以上も前から続く、日本酒の造り蔵となります。

同様の東広島の老舗、賀茂鶴さんと双璧と言える酒蔵さんです。
参考リンク:賀茂鶴酒造

創業こそは賀茂鶴さんの方が古いものの、「酒蔵」としては、白牡丹さんが広島県内で最も古い蔵となります。
(賀茂鶴さんは当初は酒を造っておられなかったそうです。おそらく酢か醤油を造られていたのだと思います。)

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その歴史の凄さを表すエピソードとしては、戦国武将として有名な島左近(島清興)氏。
現代でも、人気ゲームの主人公となるほどの知名度です。

なんと、白牡丹酒造さんの経営者ご一族は、その戦国武将・島左近のご子孫で、今の社長さんも島さんとおっしゃいます。
ちょっと、すごいエピソードじゃないですか!?

余談ですが、同じく東広島市西条の亀齢酒造さんにしても、毛利のお殿様のご家臣の血筋だそうで、
こういうエピソードがざくざく出てくるのも、西条まじすげえ!って土地柄ですよね。

それなのに、全国規模の観点から見ると、西条酒の知名度・ブランドはそれほどでもない気がするので、広島県人としては少し寂しい気持ちになります。
全国の人にもっと西条酒を知っていただきたいですね。

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それで、話は戻って、白牡丹さんの蔵を見学させていただいたのですが、
最新の機械がたくさん導入されて、オートマチックにお酒を大量生産できるシステムになっており、建物の中もとても清潔で、
一般によくイメージされる「酒蔵」という印象では全くなく、「お酒の工場」というような印象でした。
(機械の写真など、撮り忘れてしまってありません。スミマセン。。またいつか見学に再訪して撮り直したい!)

そういった現代的な生産体制を整えてらっしゃるため、なんと全国の年間日本酒出荷量では、毎年だいたいベスト30以内に入っており、
広島だけで言えば、千福さん、賀茂鶴さんを抑えて出荷量1位となられる業績もたびたびの事です。(出典:日刊経済通信社『酒類食品統計月報』)

あまり知られてないと私は思うのですが、これってかなり凄い事じゃないでしょうか。

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これは白牡丹さんが研究されておられる清酒酵母の展示と説明です。

「現代的なシステムで大量生産」と書くと、一般にあまり良いイメージを抱かれないのですが、近代技術を取り入れて効率化する部分と、それをコントロールする人間の味覚や感覚を、適材適所に配置しておられます。結局、最新機械を導入しても、それを用いるのは人間ですから。

例えば、上記の酵母でも、未だにお米から作る昔ながらの酵母です。

日本酒を近代システムで作る行為を批判していくと、例えば、料理人がコンベクションオーブンを使うことや、その論調の延長戦上には、冷蔵庫やガスオーブンを使う事も許せなくなる結論が待っていると私は思うのです。

そんな訳で、近代システムを大きく導入されている白牡丹さんの今後がどのように発展されていくのか、とても楽しみに思っています。

最後に、白牡丹さんのホームページでは、
夏目漱石さん、棟方志功さん、蜀山人(大田南畝)さん、今東光さんなどが、
愛飲する清酒「白牡丹」に捧げた作品を閲覧する事ができますので、ぜひ見てみられると興味深いです。
http://www.hakubotan.co.jp/

どこにでも置いてあってリーズナブルで身近過ぎるからか、広島人になぜか軽視されがちな清酒「白牡丹」ですが、
こういったエピソードを知って飲んでみると、また違った味わいに感じられるのではないでしょうか。

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白牡丹酒造(ハクボタン)
広島県東広島市西条栄町3番10号
TEL 082-423-2202



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