フォワグラのテリーヌ マリアージュを意識して
フランス料理のクラシックであり定番である「フォワグラのテリーヌ」。
それを、こんな風なプレゼンテーションで提供するお店って、広島ではここだけだと思う。
女子心をくすぐるカワイ過ぎるアプローチでしょ!
右側のキャンディと見間違えるのが、袋を開けてみるとボール状のフォワグラテリーヌ!
昔からフォワグラのテリーヌには、フルーツを合わせたり、貴腐ワイン(甘~いワイン)を合わせるのが定番なのですが、
フォワグラをかじった後に、イチゴをかじると、
おお!イチゴの香りとマリアージュ!
ペアリングでお願いしたローズヒップティーをそこに含むと、香りの三重奏がかなでられる。
おもしろ~ッ!!
テリーヌにも、チョコレートや白味噌が使われているそうで、
なかなか他店では味わえないようなオリジナリティがありました。
広島市中区中町にある隠れ家フレンチの「ソンスクレ」さんを訪れました。
ミシュラン広島の掲載店です。
駐車場は無いので、近くのコインパーキングを使いましょう。
ここ、若い人達がデートに使う用途では、広島でダントツかなと思っています。
内装の写真が撮れてないのでお見せできないのですが、
雰囲気がすごくオシャレなんです。
インスタグラムを見てもらえたら、少しは雰囲気が伝わると思います。(音が出ます)
テーブルセッティングひとつとっても、見せ方がセンス良い!
ディナーだけでなくランチもされているのが使い易い。
ランチだと比較的リーズナブルに利用できるので、
20代の若者でも全然行き易いと思う。
ランチもディナーも少量多皿コースが特徴で、
少しずついろんな料理が、全部で10皿くらい出てくるので、
満足度もかなり高いと思いますよ。
奥が、甘エビのタルトレット 手前が、トマトのタルトレット
特に、トマトのタルト、可愛すぎでしょ!
トマトの透明なエキスを粒粒にしてあって、
すごい手間がかかってます。
ひと口で食べるのが惜しいほど。
これはシャンパンや白ワインを呼びますねぇ。
お酒が飲める人は、もちろんワインを合わせて楽しむべきですが、
アルコールが苦手な人向けに、ティーペアリングも色々と用意されているのもイイネ!
前々からいつも思ってるのは、ノンアルコールドリンクを頼む時に、
甘いジュースだとお腹が膨れたり料理と合わなかったりするし、
かと言って、どこにでもあるペットボトルのウーロン茶を出されるのにも、辟易していたので、
こうやって飲めない人にも、ひと手間かかったノンシュガーのノンアルコールを用意してくださるのは、
2020年代の現代的なレストランだなと思いました。
手抜きしてなくて、良いよね。
こんな感じで、小さなお料理がいくつも出てきて、メインディッシュに。
本日のお肉料理 鳥取産万葉牛のまつぼっくり焼き
まつぼっくり焼き!?なんだそれ!?
写真で伝わるでしょうか。お肉の外側1枚がめっちゃカリッと香ばしく焼き上げられていて、絶妙な火入れ!
口に含んでみると、焦げた松ヤニの香りが、お肉の油分と合わさって、
これは面白い!
なるほど~。松ヤニ成分がお肉の表面をコーティングして、よりカリッパリッとさせてるのね。
そんで、ポリフェノールに代表されるように、お肉の油脂分と「渋み」って相性バツグンなのですが、
松ヤニの渋みがお肉の脂のコッテリ感を上手く中和してくれる様になっています。
これはアイディアだなぁ~!
すごい。
もちろん、これは赤ワインで溶かしながら頂くべきでしょう。
最高でしょ!
こんな感じで、デザートまで全部で10皿くらいを堪能しましたが、
どの料理もお店の個性が出てて、オリジナリティがあって良かったです。
お薦め店です。ぜひ訪れてみてください!
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以下は、過去の訪問でいただいたお料理も、紹介しておきます。
お魚料理 夏の天然岩牡蠣のソテー
でっか!うんまっ!
お刺身にできるレベルの岩ガキを、こうやって丸ごといただくのって、超贅沢!
過去のアミューズの例
リエットを挟んだどら焼き、はまぐり、ボタン海老の海水マリネ
左から、鱈のブランダード、酢〆イワシ、タイラギのカラスミかけ、ボタン海老の海水マリネ。
ウサギとフォワグラのテリーヌ
冬には、ジビエメニューがちゃんと充実しているのも、本格フレンチの証です。
ウサギのテリーヌ 春バージョン
春のフリット盛り合わせ
キス、タケノコ、スナップエンドウのコンビネーションです。
自家製のカラスミをふりかけてあります。
白ワインがめちゃ進みます!
パンももちろん、自家製!
この日は、自家製のタプナードが添えられていました。
メインディッシュのお魚料理いろいろ~
天然ウナギのマトロート
マトロートは赤ワイン煮の意味です。
フランス料理でウナギをどう調理するか、にはシェフの個性がよく表れると私は思っています。
こちらは蒲焼き風にタレを塗りながらパリッと焼き上げられていました。
それにビッグサイズ!鰻屋さんでも、なかなかこのサイズの鰻は出てこないんじゃないかな。
上述の岩ガキもそうですが。
少量多皿スタイルのお店ですが、メインディッシュはちゃんと食べ応えありますので、食べ盛かりの若い人でもちゃんと満腹になれるよ。
ノルウェーサーモンのミキュイ
皮パリッ、中ジューシー、に焼き上げてあって、最高!
鮭にありがちな生臭さは皆無です。
リヨン風クネル
さすがにカワカマスではなくて、白身魚とホタテのクネルです。
手間かかる料理を、ちゃんと手抜きせず作ってらっしゃる。
ソース・アメリケーヌがよく合ってました。
お肉料理いろいろ~
北広島産のブランド豚「穀美豚」のグリルです。
一切れが分厚くて、良いですね~!これ、かなりウマかったです!!
バルバリー鴨のロースト
里芋のニョッキとガレットが添えてあって、焼かれた穀物の香ばしさが鴨にすごく合ってました。
オランダ産のリードヴォー
リードヴォー(仔牛の胸線)の味は、脳ミソや白レバーと近い味と言えば、伝わる?かな? 内臓系の味です。
人によって好き嫌いの分かれる部位ではありますが、
だからこそリードヴォーを供するお店って「攻めてる」印象で、けっこう好きです。
こんな感じで、けっこう行ってまして、
まだまだ写真のストックがあるんで、またいつかの機会に紹介しますね。
よう考えたら、デザートの写真が全然ないんですが、
こちらはデザートもまたキュートで、大変カワイイです。おすすめ。
ある日のワインリストの一部分です。
モンラッシェの赤を置かれていたり、面白いです。
グルメ・イベント情報を他にも詳しく掲載しています。
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Cent Secrets ソンスクレ
広島市中区中町2-8 定休日:月曜
電話 082-569-8261
営業時間 ランチ12:00~12:30の入店 ディナー18:00~23:00
http://centsecrets.com/
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