黒酢の酢豚
私は、このメニューに、お店の表現したい方向性がすごく表れていると思いました。
角煮を香ばしくフレーバーに揚げて、サクッカリッからのトロッ!
「メイラード、カラメル」×「黒酢、八角、花椒、朝天唐辛子」のフレーバー。
計算ずくなんですね。
広島駅近く、京橋町の現代中国料理店です。
香り、テクスチャ、熟成などの要素を理路整然と料理に組み立てるという印象です。
お任せコースをお願いしてみました。
名物の前菜盛り合わせ
最初っからウマイ。
これらをつまみながらお酒を飲むのが、たまらなく楽しいですよね。
腸詰
ヨーロッパのソーセージとはまた違った美味しさ。
海老チリ
優しい味。海老味噌を感じるソースがまたウマイ。
銀杏も季節感があって良いですね。
穴子の豆鼓炒め
これ、今日一番のウマさでした。
「穴子爆弾」とでも言うようなウマさ!噛み締めた瞬間に、口の中で穴子の旨さがブワッ!!と弾ける!
前述の黒酢の酢豚
金目鯛のウロコ焼き
和食ともフレンチ・イタリアンとも違った中華のアプローチによるウロコ焼き。
添えてあるのは万願寺唐辛子のXO醤で面白い。
炒飯
激ウマ!
日本で開発された長粒米の「ホシユタカ」を使ってあって、これは日本人なら絶対好きな味!!
パラッとしてるんですけど、米粒の1つ1つはプリプリしてて、そこに香ばしく煎り付いた発酵の旨味!
とろりと甘い杏仁豆腐で〆。
雰囲気、サービスも良いです。
シェフが旦那様、サービスが奥様の二人三脚は、見ていて「幸せの風景」そのもので、居心地が良いですね。
また伺いたいお店です。
お薦め店です。
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以下は以前の訪問の備忘録です。
名物の前菜盛り合わせ
こんなの、最初からテンション上がりますね~。
酒飲みにはたまらんでしょう。
干し豆腐の和え物など、中国ではメジャーなのに、日本ではあまり一般的でない料理に、シェフの主張を感じますね。
イタリアンだと有名な「トリッパ」(ハチノス、牛肚)も嬉しいな。
広島駅近く、京橋町の新店「中国料理マスキ」さんですが、
そのスタイリッシュな見せ方と、広島に少ない本格派の味の両立で、
瞬く間に有名店となりました。
どの料理も味付けは「丁寧」の一言。
中国料理というと「町場の大衆中華」的な粗雑なイメージが大きいですが、
丁寧に作られた中国料理はこんなにも繊細なのですね。
渡り蟹の卵と黄ニラと豆腐の炒め物
もう、メニュー名を見ただけで、そりゃ頼んじゃいますよね。渋いのをオンメニューされてるなあ、と。
こういう料理をメニューに載せてお客に提供するって、作り手としては、めちゃくちゃ勇気がいる事なんですよ。
大きく評価したいです。
鶏のパリパリ揚げ
豚バラとニンニクの葉の四川炒め
これ、まず、使ってある唐辛子が「朝天唐辛子」なんですよね。
中国四川の品種の、ピーマンやパプリカに近いタイプの唐辛子で、辛味より香りが強い品種なんです。
先ほどの「黄ニラ」もそうですが「ニンニクの葉」も日本で一般入手ってけっこう大変なんですよ。
こういう細かいコダワリに、やっぱり作り手の主張を感じてしまいますよね。
んで、薄切りの豚バラをカリッと煎り焼きにしつつ、
濃いめの調味料を焦がし気味に煎り付けてあって、
「ああ、四川の肉体労働者の味や」って思いましたね。
素晴らしい。
お酒は、古酒系の日本酒「タイムマシーン」が紹興酒に近いニュアンスで、
私は大陸の紹興酒よりも気に入りました。
家の近くにあったら通いたいお店です。
中国料理マスキ Masuki
広島市南区京橋町6-8 2F
TEL 082-261-0608
18:00~22:00 定休日:日祝
https://www.facebook.com/マスキ
初めまして。時々ブログ拝見しています。MASUKIさん、ワインの持ち込み可能なんですね。ちなみに持ち込み料(抜栓料かな?)おいくらでしたか?よろしければ教えてください。
>マカロンさん
こんにちは。ブログ読んで頂いててありがとうございます。
ワイン持ち込み料、うろ覚えなんですよね~。スミマセン。。。
1本につき2000円くらいだったような?
予約の際にお店に問い合わせると教えてくださいますよ。