NAKADOナカド ゴエミヨ掲載&広島食べログフレンチ1位の名店 希少な竹の谷蔓牛といぶさな牛を食べたよ 広島市中区堀川町中土


クラムチャウダー

最初に、アミューズとしてひと口サイズのお団子?みたいなボールが供されました。
「ひと口で食べてください」との事で、
口にほおり込んで、噛むと。
プチュッ!
口の中にアサリの旨味が一杯に広がる~!ほっほぉ~!これはこれは。
なんと、希少で高価な広島大野産アサリを凝縮したクラムチャウダーだそうです。
これからお酒を飲むのに、最初にこういうアサリエキスを取れるのは嬉しいねえ~!
水溶性食物繊維も含めているそうで、このあとの食事の吸収も穏やかになるそうです。
すごい工夫だな。


広島市中区堀川町にある隠れ家フランス料理店の「NAKADO(中土・ナカド)」さんを訪れました。

場所はヤマダ電機さんの裏になりますが、
ビルの奥まった所にあるエレベーターを使って5階にあるので、表からは分かりにくいかも。
エレベーターを降りた瞬間に店内なので、行く人はそのつもりで。
駐車場はありませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。
ゴ・エ・ミヨの掲載店となります。(ミシュランの時はまだこのお店は無かったので)
それから、なんと食べログの広島県のフランス料理ジャンルで1位のお店です。
フレンチ好きの人は、ぜひ行くべき!マジでお薦めのレストランです。


キャヴィアとパニス

これ、むちゃくちゃ絶品!!
食べてみてもらわないと、この衝撃・感動は伝わらないだろうな~。
文章で書いても訳ワカランと思いますが、
個人的には「鮨」を彷彿させられる一口でした。(シェフは別にそのつもりは無いだろうけど)
まあ、ご自身でぜひ食べてみてください。


最初にロココビールを頼んだのを、後悔してしまったほど~。
これは最初からシャンパーニュか白を頼んでおくのだったー!!


まだビールが残ってるんだけど、白ワインをグラスで頼みました。ヴーヴレシュナン・ブラン
うまい~。キャヴィアにはやっぱりワインやな~。
こちらのシェフはソムリエ資格もお持ちで、ワイン大好きな方なので、
ワインの品揃えが豊富なのも嬉しい。
こう表現するといけないのだろうけど、
まるで料理がバツグンのワインバー、みたいに使える。
(ちなみに、ワイン以外の酒類も豊富に揃ってます。日本酒もあるよ。)


40種類の食材を用いた野菜サラダ

個人的に、広島で一番美味しい野菜サラダだと思っています!
こちらで野菜サラダを食べると、もう他で食べても満足できなくなるレベル。
なんと、この一皿に、40種もの食材を用いられているそうです。
昔からよく「健康のためには1日に30品目を食べなさい」と言われてましたが、
この一皿を食べるだけで達成できる。笑
しかも、1つ1つ、調理法が変えてあったり、味付けを変えてあったり。
「ファーストベジ」と言って、食事の最初に野菜サラダを食べておくと、太りにくくなるそうですよ。
そういう意味でも、健康的な自然派フレンチやなー、と思いました。


天然トラフグ刺し

フレンチでトラフグの刺身か~!
刺身というか、洋風に言うなら、魚介のマリネ?になるのかな。
透明なタレがかかっているのが、写真をよく見ると解ると思いますが、
このタレが、うんまっ!
このタレだけなめて酒が呑みたいっ!!
フグの骨などから取ったダシ(フュメ・ド・ポワソン)を凝縮したソースなのですが、
鬼ほど美味くて、超シビレました。
フグ身はアサツキを巻いてロールしてあって、
その上に、上述のタレ、フグ皮の細切り、それから、凍らせてパウダーにした辛味大根おろしがまぶしてあって、
ついつい和っぽく思えるけれど、ちゃんとフレンチの技法が駆使されたヒトサラとなっておりました。
奥には、フロマージュドテッド的な、フグテリーヌ。
赤いのは唐辛子を発酵させたペーストで、辛さよりも酸味が利いていて、面白かったです。
ついつい、日本酒を頼みたくなってしまったけれど、まだグラスに酒が残ってるのでガマンガマン。
フレンチ食いに来て、ベロンベロンに酔っぱらってもいけんしなー。
しかし、ついつい飲み過ぎてベロベロになりそうな、ウマい料理がたくさん出るので、困ります。笑


ウニホーレン ベーコンとクリームの泡ソース

広島名物のウニホーレン
それを、最上級に洗練させたら、こんなんなるのか~!と思わせられるような逸品。
つうか、使われてるウニがめっちゃ上物!
そこらの鮨屋さんより、良いウニじゃん。ミョウバンの匂いが皆無だし!
それがドッサリと乗せられてるので、価格を考えるとめちゃコスパ良いなと思いました。
こういうのが、本当の「コスパが良い」なんですよ。お店の人の善意、お客様にちゃんと伝わると良いな~。。。


新作だそうです。シェフの故郷の北広島の郷土料理「おまんずし」をヒントに作ってみられたそうです。
例えるなら、広島菜を使ったおはぎ?熟れ鮨?
食べログにも書いたのですが、シェフは過去に「発酵料理」で有名なNOMA(ノーマ)INUA(イヌア)のシェフと交流があって、
それで「発酵料理」が得意なシェフでもあるのです。たぶん広島では唯一じゃないかな。
フレンチと言って良いのか判らないけれど、
でも確かに味わい的にはヨーロッパにありそうな味わいでした。
ザワークラウトとニシンの酢漬け~みたいな、そんなコンビネーション。
もちろん、白ワインがめっちゃ合う!うんま~い!!


ここで、スペシャリテの「トリュフとイカ」です。
これを食べたくて、この店に通われるお客さまも多いんじゃないかな~。
10人いたら、10人が「美味い!」と言う完成度の高さ。
食べれば解かるけど、これはイカが主役じゃなくて、トリュフが主役の一皿なんだよね。
トリュフを美味しく食べるためのツールとして、イカとソースが名アシストをしている。
個人的に、広島で一番美味しいトリュフ料理じゃないかと思っております。


ここで初めてパンが供されます。
なんと、パンも、添えられた発酵バターまで、全部シェフの手作りだそうです。
このパンとバターがまた美味くて、
最初からこれが出されてたら、パンをついつい食べ過ぎて満腹になってしまうのが、安易に予測できる。
なので、このタイミングがベストなんだね~。
ほんで、上述のトリュフソースをパンになすって食ってみてくださいや。
「幸福感」に脳内が支配されますけえ。ホンマ。


あー、これは赤ワインやー!と、赤をグラスでお願い。
なんと、高級ワインのサントネイ(ブルゴーニュ)がグラスで出てくる。マジかー、いいね!
トリュフソースとパンとワイン。
王道やね~。
既に、これで終わっても良いくらいの満足度なんですが、ここからメインディッシュが始まります。


お口直しのグラニテ
おおー、令和の今の時代に、こういう昔ながらのお口直しのグラニテを出してくれるフレンチって、どのくらいあるんだろう?
むしろ今では珍しいな。
と思って、口に運ぶと。。。
おお!なんだこれは!!
甘さは無くて、酸味や香りを上手く使った、もんのすごくサッパリとしたグラニテ!!
おおー、これは良い。
正に、お口直しとして正しいね!
酔い覚ましにも良い。
そんで気分がサッパリしたところで~


貝料理 広島牡蠣 ピスタチオ香草ソース
これ、超絶品です!
広島の牡蠣料理の新分野を開拓したのでは?と言って良いほどの、素晴らしい出来栄え!
ぜひ、これもご自身で味わってみて欲しい一品です。
私があれこれ文章で表現するのが、もったいないほど。テキストでは絶対に伝わらないと思う。
個人的には、ナカドさんの「新名物」「新スペシャリテ」と言って良いほどのメニューかと思います。


魚料理 クエ オイルかけの瞬間サフランソース
炭火で、中レア、皮バリっと焼いたクエの上に、
白髪ネギとサフランを乗せて、
その上から熱く加熱したオリーブオイルを、食べる直前にジュワーッとかけてくださる。
ネギとクエから出たジュースと合わさり、溶け出したサフランの香りがモウモウと立って、
これは目の前で作るブイヤベースや~!って感じでした!
右下の黒い粒粒は、バルサミコ酢のカプセル。これでオイル感を相殺する感じ。
フレンチなんだけど、白いご飯に乗せて食ったらクソ旨いだろうなー!と思わされるようなパワフルさがありました。
星付きの中国料理店で出されても違和感ないなー、これは。


牡蠣、クエ、と続くので、これは白かなーと思いつつも、次にお肉が来るし、やっぱり赤にしました。
なーんと、2010年ヴィンテージの、シャトーラボルド・オーメドック(ボルドー)。贅沢!
ブルゴーニュやボルドーのこういうワインをグラスで飲ませてもらえるって、いいよね~。
やっぱり自宅で飲むより、レストランで極上の料理と共に飲みたいっ!
たまには、こんな贅沢も良いよね~!


肉料理 竹の谷蔓 いぶさな牛 炭火焼 盛り合わせ
実は今回、これが食べたくて伺ったのです!
肉好き・肉マニアの人なら知ってるはず、あの幻の希少和牛「竹の谷蔓(たけのたにつる)」と、
竹の谷蔓と但馬牛をかけ合わせたハイブリッドの「いぶさな牛」!
なんと、中四国だけでなく、京阪神も含めて、食べられるのはナカドさんだけだそうです。(日本全国で見ても、取扱いを許されたお店は4軒ほどしか無い超希少食材)
シェフの仕入れ力、すごいわ~!ちょっとたまげるレベル。
知ってる人なら知ってるでしょうが、東京でこのお肉を食べられる事で有名なレストラン「ボニュ」さんだと、1人5万円~くらいかかりますからね。
それがこの価格で食えるとは・・・衝撃。。。
シェフにこっそり聞いてみましたが、おそらく、広島の全ての飲食店の中で、和牛の仕入れ値としては最も高額なのではないでしょうか。
たぶん、この店の原価率って、ヤバイことになってると思う。
昔の飲食って「原価30%」なんて言われてましたけど、そんなの20年以上前の話で。
今の時代は「原価50%」が当たり前になってきてますけれど。
この店は更にそれ以上に原価をかけてると思う。。。恐ろしい。。。
何度も書くけど、本当のコスパって、こういう事なんだよな~。。。心意気がすげーや。(同時に、ちょっと心配になるレベル。。。)
そんで、竹の谷蔓、いぶさな牛の味わいですが、
ブランドバリューだけでなく、味わいも確かにウマい!
濃厚で「肉の味がちゃんとある」、「噛み締めて美味い肉」って感じだ。
データ的に見ても、日本の一般的な黒毛和牛と、竹の谷蔓は、DNA的にもかなりかけ離れているらしい。
昔は「その土地土地の牛の味」ってのがあったと思うんだけど(道路や車、冷凍精液が発達してない頃~)、
昔ながらの岩倉蔓比婆牛や、竹の谷蔓いぶさな牛を食べると、
そういうのが体感として理解できるようになるね。
美味しいだけじゃなくて、勉強になりました。
注記として、竹の谷蔓は希少牛で年間3頭くらいしか出荷されないので、いつもある訳じゃありません。
いぶさな牛も、年間10頭くらいしか出荷されないので、これもある時と無い時があります。
どうしても食べたい人は、予約時に必ず確認しましょう。(仕入れ値によって、追加料金がかかる場合もあります。)
特に竹の谷蔓は、食べたいなら「入荷したら食べに行くので連絡ください」くらいの姿勢で構えておく方が良いと思います。


〆もの 出汁とヌイユ
こちらのシェフは、フランス料理の基本となるフォン(出汁)などは全て0から自家製されています。
日本料理でも出汁が重要視されるように、
フランス料理の出汁を味わって欲しい、と考えて、〆ものにしてみたそうです。
それを、日本人の大好きな麺、フランスで言うところのヌイユを合わせて、
ヌイユでスープを持ち上げて味わうというか。
まあ、多くの日本の皆さんの大好きなアレに似てるんですが。笑
けしてアレでは無いそうです。
もちろん、ヌイユもシェフが手打ちされているそうです。
これも、10人いたら10人が大好きなメニューでしょうね~!
フレンチを食べに来て、麺をズルズルすすれるとは思ってもみなかった。笑
そんで、これだけ食べてきて、腹もけっこうパンパンなのに、
スープが美味すぎて完飲してしまうという!!
飲む気が無くても、気付いたら飲み干してしまっている、というような、悪魔的美味さのスープです。
これもぜひご体験あれ~!(この麺も、出る時と出ない時があるそうなので、食べたい人は予約時にリクエストしておきましょう。)


アヴァンデセール オレンジチョコ
こんだけたくさん料理を食べてきたので、もうデザートいらんわ~って思えそうですが、
めっちゃ軽い!
そしてオレンジの酸味が凄く良い!
チョコもなんかパチパチして口の中でアクセントになるし。
ちゃんと「食後に食べられる軽さ」というのを追求して設計してるんだな~、というのがよく解る。見事!

メインデザート いちごと薔薇
クソうまい!!!
なんだこれは!!
広島の全てのカフェやケーキ屋さんと比較しても、このデザートは勝ってしまうかもしれん!!
作り立ての美味しさ~というのもあるのかもしれませんが。
スイーツ好きを自負する人は、ぜひこのスイーツは必食レベルです!!
このデザートを食べるためだけに、この店に来る価値ある、と言えるくらい。
シェフ曰く「いちごもバラ科なので、上手く合わせてみました」との事ですが、
そのバランス調整が神レベル!!
アラカルトでやってたら、スイーツだけ食べに寄りたいと思わされるほど。
これだけたくさん食べたけれど、やはり、ここのデザートは食べずに終わるのは、もったいない!必ず食べたいレベル。


最後にコーヒーカヌレが出て、終わりました。
は~、全部が全部、どれもウマかったっす。。。
やばいな~、本当に今広島で一番美味しいフレンチかもしれない、ここが。
飲んで食って、この値段なら、もう広島の他のフレンチに行けなくなりそうなほど。。。
超お薦め店です!未訪の人は行かないと損してるレベル。
食べログ広島フレンチ1位は伊達じゃないですね。まさに~と納得せざるを得ない。
最後に、お店の雰囲気。
この日はたまたま一番乗りだったので、シェフにお願いして、撮影させていただきました。
ありがとうございます!

カウンター席。
1人客でも受けてくださいますので、気軽に予約しましょう。
目の前で、シェフが料理を作られているのがライブで観れるのが、めちゃ楽しい!
料理についての質問なども、忙しくなければ、気さくに答えてくださいます。
グループ客とグループ客の間にはコロナ対策でパーティションが入ります。


個室もあります。
ただし、個室は、基本的に2回目以降のリピーターのお客様しか選べないそうです。
初めてのお客様は、一度カウンター席で「ナカドとはどういうお店か」を体験していただいた後に、
それからご希望があれば個室を利用できるようになるシステムだそうです。
なので個室デートや個室会食に使いたい人は、事前に下調べを兼ねて一度訪れておきましょう。
確かにその方が、大事な個室会食が失敗しないので、私も良いと思う。理に叶ってる。
それで訪問時に「次回は会食で使いたいので、個室でお願いします~」と伝えれば良いと思いますよ。


お店の場所が分かりにくい、と読者様からご意見いただきましたので、書いておきます。
表から見たら、看板が出てないので、全く分かりません。この建物です。
左に階段が見えますが、階段に上らず横を通って階段の下側に入り込みます。


そうして、初めて看板が見える。


5階です。
先にも書きましたが、エレベーターを降りた瞬間に店内になります。
ぜひ訪れてみてください!!!
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NAKADO ナカド
広島市中区堀川町4-18 5階
電話 080-5919-8148
営業時間 ランチ12:00~14:30(最終入店~12:30)
ディナー18:00~22:00(最終入店~19:30)
不定休 駐車場なし
https://nakado-s.com/



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